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2021 COIL with SJSU: Marketing Strategies of Costco and A-Z

実施形態:ハイブリッド型
実施日:2021年11月1日〜2021年3月30日(同期型1回)
担当教員・所属(鹿大側):Sumie Nakatani, Global Initiative Center
相手校名: サンノゼ州立大学(国名 米国) 
担当教員名・所属:Manami Iwata(Department of World Languages and Literatures)
実施授業科目名(鹿大):Overseas Training in California, Internship Abroad, Kagoshima de SDGs II ( 3 classes combined )
                (相手校):Japanese Language & Culture
使用言語:Japanese, English
使用プラットフォーム/ソフトウェア等:Flipgrid, Zoom, YouTube
参加学生人数(鹿大):9名
                (相手校):5名

  本授業は、海外研修科目(1)海外研修基礎コース in Californiaと(2)海外インターンシップ、及び、本来であればSJSU学生を受け入れて鹿児島でおこなう協働実習科目(3) Kagoshima de SDGs IIの3科目合同で行なった。各科目の学習目標は、 (1)米国の社会課題と地域の取り組みを学ぶ、(2)グローバル・リーダーシップを学ぶ、(3) SDGsにおけるビジネス役割を学ぶであり、これら3つを達成できるように講義全体を企画した。

  具体的には、米国シリコンバレーに拠点をおくNPO団体、Japan America Business Initiative(JABI)によるオンライン・リーダーシップ研修と、日米のマーケティング戦略の比較をテーマとするサンノゼ州立大学とのCOIL、さらにSDGsのコンセプトを学ぶワークショップの三つの要素を組み合わせた (プログラム・スケジュールはこちらを参照)。

  しかしながら、1月に入って日本国内のコロナ感染者数が急増し、まん延防止措置が鹿児島県内に発令されたため、予定していたCostco熊本店の視察やインタビュー調査は中止せざるを得なくなった。一方、県内にあるAZスーパーについては、隼人店の視察とAZ代表取締役(牧尾氏)へのインタビュー調査を行うことができた。最終的には、インターネットや雑誌や書物からの情報収集にもとづいて、両企業のSTP分析とSWOT分析を行なった他、視察やインタビューから得られたデーターをもとに、本学学生がAZの経営方針についてのプレゼンテーション(About A-Z, a retail store that overturned a standard business strategy)を完成させ、SJSU学生からコメントをもらうことができた。

  計画通りではなかったものの、SJSU学生とのCOILについては概ね目標が達成できたと考えている。というのは、これまでの教科書的マーケティング戦略の常識からは大きく外れる経営方針をもち、過疎化が進む鹿児島地方で成功をおさめているAZのビジネス戦略について学ぶことを通して、本学学生は鹿児島の人々がもつ魅力や底力を誇りに思うとともに、顧客や市場のさらに先にある社会を見据えて、社会課題を起点とする考え方(アウトサイドイン)、シリコンバレー式グローバル・ビジネスとの共通性について気づくことができた。SJSUの学生からも、本学学生のプレゼン内容に対して高い評価が得られただけでなく、再び実渡航による交流が開始されると、AZをぜひ訪問したいという鹿児島への関心の高まりや期待する声が多く聞かれた。

  実渡航による海外研修や対面交流と比較すると、オンラインによる交流には制限も多く、企画をおこなう教員自身が、不足するものに目をむけがちとなる。しかしながら、国内実習とCOILを組み合わせて行うことで、異文化理解やリーダーシップ研修に必要な学びの要素、例えば、チーム・ビルディングやインタビューの方法、データーのまとめ方、プレゼン方法、意見の異なる人とディスカッションを楽しむ姿勢など、様々なことを体験から学ぶことが可能になり、参加学生のモチベーションを高く維持できることが明らかとなった。研修内容のクオリティをあげる具体的方法について、教員自身も多くを学ぶことができる機会となった。

参考:COILプレゼンビデオ: