2020年1月 サンノゼ州立大学 → 鹿児島大学
2020年2月-3月 鹿児島大学 → サンノゼ州立大学
2020年1月5日から18日にかけて、サンノゼ州立大学との協働において鹿児島大学が行っている「Local and Minority Culture in Japan」コースの一環として、サンノゼ州立大学から8名の学生とかれらの教授が鹿児島大学を訪問しました。このコースでは、沖縄県民や奄美大島民など日本の少数民族のアイデンティティや文化が、政治的支配下で日本本土やアメリカの多数派と相互に作用しながらも、江戸時代から現在に至るまでの間にどのように変化してきたのかを考察します。
サンノゼの学生たちは、鹿児島大学でアメリカ文学のクラスに参加し、鹿児島大学の学生たちとディスカッションを行いました。彼らは桜島や仙巌園の日本庭園、知覧武家屋敷群への調査旅行を行いました。日本の伝統的な庭園のスタイルを見極め、ラーメンや焼酎、桜島活火山の麓の灰田で栽培されている世界最大の大根品種「桜島大根」などの郷土料理を堪能しました。
下の画像をクリックすると、桜島ダイコン見学会の動画をご覧いただけます。
また、知覧では、知覧平和記念館を訪れ、第二次世界大戦中の若き神風特攻隊員たちの体験と書記について学びました。奄美と沖縄では、”日本文化 “と地域の大衆文化の違いを発見しました。奄美での現地調査は、人類学や考古学を専攻する鹿児島大学の学生と共同で行われました。現地のお年寄りの方々に、ご自身を奄美人であると考えるか、もしくは、日本人であると考えるかについて聞き取り調査を行いました。
一ヶ月後、鹿児島大学の学生グループがカリフォルニアを訪問し、サンフランシスコ・ベイエリアの教育機関や企業でリーダーシップのワークショップと実習を行うコースに参加しました。鹿児島大学の学生はサンノゼ州立大学のキャンパスを訪れ、サンノゼの学生が鹿児島・奄美・沖縄旅行で得た研究成果をポスター発表し、鹿児島大学の学生と日本での経験を共有しました。双方の学生体が互いの親交を実感し、交流を楽しむことができた素晴らしいイベントとなりました。 中谷純江
コーススケジュール:サンノゼ州立大学
日付 | トピック・活動内容 |
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1/4 (土) | アメリカ発 |
1/5 (日) | 鹿児島空港到着 |
1/6 (月) | オリエンテーション 鹿児島大学カフェテリアで昼食 日本文化論コースの学生たちとディスカッション、質疑応答 比較文化論コースの学生たちとディスカッション、質疑応答 鹿児島大学キャンパスツアー 交流会@稲盛記念館 |
1/7 (火) | 桜島観光 桜島の自然と農業の講義開始 有村溶岩ビューポイント散策 桜島観光案内所(博物館、足湯) カフェ白浜で大根調理 カフェ白浜で昼食 黎明館(鹿児島の歴史と文化) 夕食:鹿児島ラーメン/そば/うどん |
1/8 (水) | 鹿児島大学からスタート 知覧平和記念会館 英語での講義 知覧武家屋敷庭園 昼食 無双蔵(焼酎作りの見学) 奨学金の受け取り |
1/9 (木) | 仙巌園(庭園)&尚古集成館 薩摩切子工場・ショップ 城山ハイキング 昼食:黎明館内のバイキングレストラン 南州公園、西郷隆盛像 フェリーポート 名瀬に向けて出発 |
1/10 (金) | 名瀬港到着、朝食、ホテルへ 奄美市名瀬小学校(奄美復帰運動の中心地)、名瀬小学校の子供 たちと文化交流、おがみ山公園の散策(泉芳郎の立像と復帰記念碑、名瀬市を一望) 奄美博物館(奄美の歴史と文化) 昼食:鳥しんで鶏飯 夢おりの郷にて、大島紬の藍染・泥染体験/着物の着付け体験 |
1/11 (土) | 古仁屋に移動、8:45 到着 海上タクシーで加計呂麻へ 昼食:海宿5マイル 第二次世界大戦戦場を訪問、お年寄りの方々へインタビュー |
1/12 (日) | フェリーにて、名瀬から沖縄、那覇市に移動 |
1/13 (木) | ホテル出発 県立美術館 ランチ 識名園 玉稜、首里城 |
1/14 (木) | 波上宮(琉球第一の神社) 沖縄伝統工芸館 昼食:沖縄そば 国際通りで紅型染体験 国際通り散策(牧志公設市場、てんぶす館2階、桜坂劇場) |
1/15 (木) | 座喜味城、名嘉真村到着 ランチ 椎茸栽培、パッションフルーツ、ドラゴンフルーツ畑の見学(浦添市) ご老人たちとの交流 ホテル着 |
1/16 (木) | 玉泉洞と沖縄ワールド(ランチ含む) 平和記念資料館 帰還 |
1/17 (金) | 嘉数台高台公園(宜野湾市) ゴザヒストリート、エイサー会館(沖縄市) 道の駅嘉手納 アメリカンビレッジ、美浜海岸、サンセットビーチ 帰還、プログラムの終了 |
18(土)~ 21(火) | 各自、アメリカへ帰還 |