セントラル・ランカシャー大学(イギリス)に留学

こんにちは!鹿児島大学法文学部人文学科多元地域文化コース2年豊川利彩子です。私は、2024年9月からイギリスのセントラル・ランカシャー大学に留学しています。

今回は、留学までの準備と私の留学生活についてみなさんに紹介したいと思います。

私がイギリスに留学したいと思った理由は、元々異文化交流に興味があり、様々な国からの移民が多いイギリスで移民社会について学びたいと思ったからです。最初は文化が発達しているヨーロッパに興味があるという理由でイギリス留学を希望していましたが、派遣留学の授業で多くの先輩たちが留学に対して明確な目標を持っていることに刺激を受け、そこから自分もイギリスのことを調べ、イギリスの魅力についてより深く知ることが出来ました。留学について明確な目的を持つことが、自分のモチベーションを保つ上で非常に重要だと思います。

留学の選考に受かるためには、留学先の大学が求めているスコアを取ることが必要です。

そのため、私は図書館でIELTSの参考書を借りたり、先生に英作文の添削をお願いしたりして勉強しました。IELTSやTOFLEはそれぞれに特化した勉強が必要なので、留学を考えている人は早めに勉強を始めることをおススメします。

留学先が決まった後は、住む場所や海外保険など留学の手続きで追われる日々になります。特に私の場合、寮は登録してから決定まで非常に時間がかかり不安でした。その時は、以前同じ大学に留学していた先輩方や留学生係の方に相談したり、直接留学先の大学にメールを送ったりしました。留学が決まってから出国までは本当にあっという間なので、早めに手続きや準備に取り掛かることで余裕をもって留学に行くことが出来ると思います。

私の留学先の大学について少し紹介します。私の留学先の大学はイングランド北西部のプレストンという地域にあり、日本との時差は9時間です。あまり目立った観光地はありませんが、学生が多く比較的治安も良いので過ごしやすいです。イギリスは建物の外観が美しいので、私は景色を見ながら散歩するのが好きです。また、大学近くの駅から隣のマンチェスターやリヴァプールにも1時間くらいで行けます。

留学中の生活についてです。

私は現在大学内の寮に住んでおり、6人の留学生で共同生活をしています。キッチンとお風呂とトイレは共同で、個人部屋には机、ベッド、洗面台などがあります。私が住んでいる寮は、1週間で85£で、1か月で6万8000円くらいです。セントラル・ランカシャー大学は非常に広く、私の寮は大学内ではありますが、教室まで歩いて20分ほどかかります。しかし、大学内に多くのレストランやスーパーマーケットがあり、毎日多くの大学生でにぎわっています。物価についてですが、円安の影響もあり、やはりかなりの生活費や食費がかかってしまいます。そのため、安いスーパーで買い物をしてできるだけ自炊をしている留学生が多いです。

次に授業についてです。私が所属しているコースでは、平日は毎日3時間、英語とイギリス文化について学ぶ授業があります。毎回授業はグループワークが主でクラスの半分くらいは日本人ですが、常に英語でコミュニケーションを取ります。また、週に1回3時間の専門分野の授業を受けます。私は、社会教育学の授業を受けています。自分がこれまで受けてきた鹿児島大学での授業と比較してみると、こちらの大学生は常に自分の意見を持っており、自主的に発言する生徒が多く、自分も非常に刺激を受けました。ディスカッションの時間では、日本人の立場からの意見を求められることも多いです。私の大学では、24時間開いている図書館や無料で使えるジムがあるため、平日学校が終わった後はこれらの施設を利用しています。

また、スポーツサークルに参加したり、毎週開催されている留学生交流会に参加したりして様々な国からの留学生と友達になることが出来ました。加えて、私は日本語の授業のボランティアに参加し、現地の日本に興味のある学生と仲良くなることができ、日本の魅力をたくさん伝えることが出来て楽しいです。週末は、現地で出会った友達とホームパーティを開いたり、イギリス国内の様々な場所に旅行したりしています。私の留学先の大学は様々な国から留学生が来ていて、留学生のためのイベントもあり、多くの留学生や現地の学生と仲良くなれることが魅力だと思います。イギリスはハロウィンやクリスマスなどの文化が非常に本格的で、私も現地で様々な文化体験を行いました。長期休みには、国外に出てヨーロッパの国を旅行しました。イギリスは他のヨーロッパの国にも近いので様々な国に行きやすいのがメリットだと思います。

留学に来て3か月が経とうとしていますが、今までで一番濃い3か月になったなと感じています。大学1年の夏に留学に行くことを決意し、交換留学の選考に応募してから日本出発までは、費用のことや異国の地で1人で生活すること、自分の語学力など、本当に不安なことが多かったです。しかし、いざ来てみると行動するしかないため、不安よりも自信の方が大きくなりました。異国の地で1人での生活の中で多くのトラブルもありましたが、1日1日が非常に刺激的な毎日です。留学を通して様々な国の人と話して多種多様な考えがあることを知ったり、言語の壁がある地で困難に対処することで自分に自信を持つことが出来たりして、留学に行く前と比べると視野を広げて物事を考えられるようになったり、何事にも挑戦する行動力が上がったりしたような気がしています。今は、帰国後にこの留学で得た多くの学びを大学での今後の学習や将来にどう繋げられるかが非常に楽しみです。私の留学生活は残り1か月で終わってしまいます。日本とのカルチャーショックで日本が恋しくなった時期もありましたが、今はここで出会った多くの友達と素敵なヨーロッパの街並みと離れることが非常に悲しいです。残りの日々を大切に過ごしたいと思います。