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2021 COIL with UWL: Education and Migration in US and Japan

実施形態:非同期型
実施日:2020年10月1日〜2021年2月28日
担当教員・所属(鹿大側):1. Sumie Nakatani, Global Initiative Center
                                       2. Itoe Kaneshiro, Department of Humanities
                                       3. Toyoko Morita, Global Initiative Center
                                       4. Miki Namba, Global Initiative Center  
相手校名: University of Wisconsin, La Crosse(米国) 
担当教員名・所属:Heather Linville, Department of Education
実施授業科目名(鹿大):Multilingual Cultures 
               (相手校):Educating Multilingual Learners
使用言語:English
使用プラットフォーム/ソフトウェア等:Padlet, Zoom, YouTube 
参加学生人数(鹿大):27名
               (相手校):29名

 本科目は、Wisconsin大学ラクロス校との間で2019年度に立ち上げたもので、本年度は3回目となる。共通する学習目標(Learning Outcomes)として、次の4つを設定した。 1.移民問題を理解する 2.日本(または米国)における労働移住についての課題を調べる 3.多文化社会を築くための取り組みについて考察する 4.異なる背景の人と接する際に心を開き積極性を示す  本学側は「多言語文化論」という科目の中にCOILを組み込み、授業では、現在の日本社会が抱えている労働人口の減少と外国人の受け入れに関わる地域社会の課題をとりあげた。一方、アメリカ側は実際に移民の子弟が教育現場に増えている現状に対し、多言語話者への教授法について、現場でおきる具体的な問題への対応について学ぶ科目で本学と交流を行なった。

 最初に、日本側から3本のビデオを提供した。1. 移民の受け入れをめぐる日本の課題についての概説講義(Minorities in Japan)、2. 日本の技能実習生制度 (Foreign Technical Intern Program) についての概説講義、そして3. 技能実習生の受け入れを実際に行う鹿児島県の自治体の取り組みを紹介する学生報告(Intercultural Understanding and Acceptance)を視聴し、日本と米国の学生がPadlet を用いて掲示板上で3つのテーマについて議論をおこなった。
1. Please discuss questions you have about the immigration system and policy in Japan.
  Compare and contrast what you learned about Japan to what you know about the U.S.
2. Please make comments on the local initiatives to get along with Foreign Technical
  Interns
3. Please share your ideas on what can be done for intercultural understanding and
  acceptance

 次の交流までの間、本学側は「難民、移民、外国人労働者」「米国社会が抱える貧困、人種差別、二極化」「東アジアの移民政策の現状」などの講義をおこない、知識を深めた。その上で、アメリカ側から提供された米国の移民政策の概要に関する講義(Outline of Immigration Policy in USA)と、米国学生によるプレゼン6本(Educating Multilingual Learners) を視聴した。米国の移民の現状や教育現場の取り組みの事例を学ぶことを通して、日本の社会が抱えている課題を客観的に捉えることや何が問題かを理解すること、今後どうあるべきかを具体的に考えることが可能になった。  最後に学生たちは、グループに分かれ、「日本の移民制度」「外国人への日本語教育」「日本人への多文化理解教育」「地域社会における受入・交流」「移民のアイデンティティ」をテーマに調査研究を行い、班別にプレゼンを行なった。お互いにコメントをしあい、実りの多い報告会となった。

Intercultural Understanding and Acceptance video by Kagoshima University Students