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タイ・ブーラパー大学とのインターネット掲示板を用いたディスカッション

実施形態:非同期型
実施日:2021年 7月 1日 〜 2021年 7月 29日
担当教員:難波美芸(グローバルセンター)
相手校:ブーラパー大学(タイ)
          ナンチャヤー・マハカン(人文社会科学部・東洋言語学科)
実施授業科目名(鹿大):東南アジア研究入門
                  (相手校):JAPAN TODAY(日本事情)
使用言語:日本語
使用プラットフォーム:無料レンタルインターネット掲示板
                                https://z-z.jp
参加学生人数(鹿大):37名(相手校):42名

 本COILは、タイへの実渡航がままならない中、学生同士が互いの社会についてリアルな意見を交換することを目的としている。リアルタイムのコミュニケーションよりも、言語化された意見の内容理解を重視していることから、時間をかけ、いつでも読み返したり、辞書を用いたりできる非同期型のCOILを選択した。

 具体的な方法としては、両大学の担当教員が選んだビデオ二作品(京都大学東南アジア地域研究研究所配信Paneu Saeng-Xuto作『おもいやりを』(タイ語音声・日本語字幕)、NHK for School『アクティブ10公民』「企業ってなにするところ?」(日本語音声字幕))を両校の学生が視聴し、ウェブ掲示板を使用して、一方の学生がコメントや質問をし、相手国の学生がこれらに答えるという方法を取った。使用言語は日本語である。学生間の交流は約1ヶ月間かけて行い、最後に両担当教員が総括ビデオを作成・配信し、学生たちが交流全体に対する感想コメントを投稿して終了した。最終的な投稿数は200を超えている。

 今回の交流では、両校の学生共に自らのペースでじっくりと考え、また、本学の学生は「伝わる日本語」を書くように努め、問われている/答えられている内容を、双方がしっかりと理解した上で行う内容重視の交流が実現できた。対面でのコミュニケーションにおける即興的でスピーディーな反応や、とりわけ異文化状況で起こりうる相互理解の困難といった経験は得られないものの、「お互いの意見を交換する」という側面から考えると、口頭での対話よりも本COILの方法は効果的であったといえる。

参考:京都大学東南アジア地域研究研究所配信Paneu Saeng-Xuto作『おもいやりを』(タイ語音声・日本語字幕)

 

NHK for School『アクティブ10公民』「企業ってなにするところ?」(日本語音声字幕)

備考:本COILの方法に関心があり、実際に掲示板をみたいという方はご連絡ください。

鹿児島大学グローバルセンター特任講師 難波美芸