こんにちは!私は2015年9月~2016年7月まで、ドイツ西部にあるボン大学へ留学していました。音楽を本場で聴きたいという思いでこの留学を決めました。私の経験を通して、留学生活やドイツについて、みなさんに紹介していきたいと思います。
ボンについて
ボンは東西分裂時代の時の西ドイツの旧都市で、施設の充実や学生が多く、とても住みやすい街です。 日本からドイツまで飛行機で12時間(往復10~20万)、私はフランクフルト空港だったので、そこからさらに電車で3時間でボンに着くことができます。
春になると桜が咲き、とても綺麗です。日本食レストランもあり、比較的日本人にとって馴染みやすい街だと思います。
ベートーヴェンが生まれた地としても有名で、街の中心には銅像があります。
ボン大学
私が留学していたボン大学は、昔の城をそのまま大学として使っているため、すごく趣があり、大学を訪れる観光客も多いです。全6学部で、その中の哲学部と、鹿児島大学は派遣協定を結んでいます。さらに年間の留学生人数は27,500人(うち日本人は25人ほど)もいます。
☀天気がいい日は大学前の芝生で寝転がったり、読書や友達とおしゃべりしたりしてます。
休み時間は大学のカフェでご飯をたべたり、宿題したり、友達とタンデム(語学交換学習)をしている人でいっぱいです。
語学学校
ほとんどの留学生は、新学期が始まる前に1か月間(580~600€)、語学学校に通いドイツ語を学びます。A1→A2→B1→B2のレベルがあり、各レベル2~3クラスあります。クラス分けは、留学前に事前にネットで語学試験を受け、その結果をもとにしたものです。月曜~金曜の9:00-12:30は、毎日ドイツ語があり、会話や文法をみっちり教えてもらえます。
語学学校のクラスです。1クラス20人ほどで、みんなの顔が見えるような並びで勉強します。ちなみに、私のクラスでは電子辞書の使用は禁止され、わからないことは即質問するようになっていたため、そのおかげでスピーキングも鍛えられました!!
午後はお菓子やジュースを飲みながら留学生同士交流する”Kaffe stunde”という会が開かれたり、週に2回大学の授業を実際に体験できるようなプログラムもあります。そして週末はバスで少し遠出して、歴史ある街を訪れてみたり、ボン市内を案内してもらったり、博物館に行ってドイツの歴史や文化に触れるという機会があります。
現地のガイドさんが街の歴史や建物について説明してくれているところです。 ドイツ語か英語での解説となります。
留学生みんなでハイキング♪ 授業だけでなく、行事を通して友達がたくさんできました!
大学生活
ボン大学は10月~2月、4月~7月の2学期制です。授業は自分の語学レベルで制限されることもありますが、受けたい科目を履修することができます。基本ドイツ語での授業ですが、留学生向けに英語での授業が開講されていたり、聴講生として履修することも可能です。また、1コマ2時間なので、日本の講義より長く感じます。
私は音楽に関する授業と、日本語学科があるので、そこで翻訳の授業を受講していました。また、向こうで知り合った友達としゃべりたくて、ドイツ語以外の言語も学びました。授業は日本と違い、みんなで意見を交換したり、ディベートすることがとても多いです。
ドイツ語のスピードについていくことができなかったので、録音機で音声を録音し、授業後に復習していました!
ドイツは授業料は無料なのでとてもありがたいです!しかし在学期間中は、各学期ごとに、270€で学生証を発行します。この学生証があれば、ボンがあるノルトラインヴェストファーレン州の地下鉄・バス・市電・電車がすべて乗り放題です!高いけどありがたい…!!また、観劇や演奏会が学生価格あるいは半額や無料になったり、美術館や博物館の入場料が安くなったりと、様々な面で使うことができます。
週末は教会やホールで演奏会を聴いていました!学生証を使ったので、このときは無料で聴くことができました!より多くの種類の曲・歌を聴くために、週1でいろんな会場へ足を運びました。
同じ州内の都市へも、学生証でお出かけできます!学生証をフル活用して、ボンだけでなく、他の都市や世界遺産のお城・サッカーなどを見に行ってもいいですね^^
ケルン大聖堂と橋の夜景は絶景です☆
寮での生活
寮は、一人部屋かWGというキッチン・トイレ・シャワーを4~5人でシェアするタイプの2種類があります。私の寮はWGで、高級住宅街に囲まれたところにあり、比較的治安もよく静かな場所にありました。日本人も多く、何かあったときはすぐ助け合える環境だったので、安心でした。また、留学生だけでなく、正規の学生も住んでおり、私以外はみんなヨーロッパから来た正規の学生でした。もちろん日本語は通じないので、頑張って英語かドイツ語で意思疎通しなければならなかったため、はじめはとても苦しかったです…
共同で使っていたキッチンです。みんなで一緒にご飯を作ったり、友達を読んでパーティをしたりしていました!
自分の部屋です。本棚や机・ベッドもあり、なかなか広くて使いやすかったです。水道・電気・ガスが使い放題で、月280€で住むことができます。他の寮も同じ感じで、寮費は月270~330€で場所や住む形態によって変わってきます。
イベント・休日
ドイツにはたくさんのイベントがあります。1番有名なのは、クリスマスマーケットです☆寒い冬の日に、温めたワインGrühweinを飲みながらお喋りしたり、ツリーの飾りを見たり、とてもウキウキします。
たくさんのスパイスが入ったハート形のクッキー。親や好きな人、兄弟にあげて、そのままたべずに飾っておくことが多いそうです。
街は仮装したひとでいっぱい!お菓子がもらえます
10月のハロウィン仮装パーティ!みんな本格的過ぎて怖かった…
友達とご飯を作りあって、文化の違いや言語についてお喋り~
夏のドイツは22時ごろ日が沈みます
ドイツはヨーロッパの真ん中にあるので、周りの国へ旅行に行きやすいです。
日本からは、なかなか行けなさそうな国に行くチャンスかも…?ポルトガルへサッカー見に行ってきました
年越しはイタリアのヴェネツィアで。
留学してみて…
私は留学前に〇〇したい、あそこに行きたいという目標があったのですが、自分の語学のレベルや予算的に、思ったようにうまくいかないことがとてもたくさんありました。でも、だめならだめで、別の道や方法を探して、柔軟に対応していくことが大切だと思います。
私がこの留学で得たものは、友達・考え方・行動する勇気です!何かあれば友達に相談してもいいし、自分が動けば何かが変わる、工夫次第で何とかなるということを実感しました。
これから留学するみなさんにも、ぜひ自分から挑戦する気持ちを忘れずに過ごしてほしいです!
Viel Grück★