こんにちは。私はカール・フォン・オシエツキ―大学オルデンブルクに2024年10月から留学中の法文学部4年の向吉です。こちらに来て2カ月が経過しましたが、今回は私がこれまでに感じたことを共有したいと思います。
留学のきっかけ
留学を決めた背景は、以前ドイツに旅行に来て、文化が好きになったこと、ドイツで行われているビジネスに関心があったことが挙げられます。
特に社会問題や環境問題に取り組んでいる企業がドイツには多くあり、そういったビジネスが盛んに行われている環境に身を置き勉強したいと思い、留学を決意しました。
カール・フォン・オシエツキ―大学オルデンブルクについて
ドイツ北部ニーダーザクセン州のオルデンブルクという小さな都市にある大学です。非常に長い大学名ですが、カール・フォン・オシエツキ―は以前ノーベル賞を受賞した卒業生の名前です。多くの人はオルデンブルク大学と呼んでいます。
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大学の図書館は朝8時から夜12時まで開いています。
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大学のカフェテリアにビールがありました。ドイツらしいですね。
留学準備とバディ制度について
留学生には入学準備、住民登録などをサポートしてくれるバディが付きます。
私のバディは市役所、IKEAへ布団を買いに行くのを手伝ってくれました。また、マーケットや大学の学食などに連れて行ってくれました。バディのおかげで大学にすぐになじむことができたと感じています。
バディは最初にお世話になる重要な存在ですし、ボランティアとしてのサポートなので、お礼にお土産を持ってくることを強くお勧めします。
私はバディに日本のお菓子やハローキティのグッズなどのお土産を買っていきました。これにとても喜んでくれました。
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バディと一緒に行ったオルデンブルクのマーケット
寮生活について
私は大学の寮で生活しています。家賃は月€200(¥32000くらい)です。キッチンやお風呂、トイレは6人で共用です。私の部屋はこれまで鹿大生が住んでいた寮とは違う寮で少し古いのですが、窓から自然を眺められるため気に入っています。寮では、友人を呼んで食事をすることが多いのですが、日本食を作ってあげると皆喜んでくれます。
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気候と生活習慣について
気候については、鹿児島と比べ物にならないくらい寒いです。それに加えて、天気はいつも曇り、または小雨という感じで、晴れる日はほとんどありません。個人的には、日光を浴びられないことでこんなに気分が重くなるものなのかと驚きました。寒さと日照時間の短さによって起きるのが大変な日々ですが、とにかく早めに就寝することを心掛けています。
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寮のベランダから、久しぶりに晴れた日の景色
移動手段について
ドイツに来て何よりも便利だと感じているものは、公共交通機関です。学生は今学期から、ドイツ国内の公共交通が無料で乗り放題のDeutschland ticketというものがもらえます。これはICEなどの高速鉄道を除けばほとんどのバス、電車が乗り放題で非常に学生に優しい制度です。また、オルデンブルク市内では、ほとんどの人が自転車を使っています。大学には無料で自転車を修理してくれる場所もあります。
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オルデンブルク駅
タンデムと語学について
語学力について、大学の語学要件は低く設定されている一方で、生徒のレベルは非常に高いと感じています。実際多くの留学生はCEFR C1レベル以上の英語力を持っています。語学要件をクリアすることは必要ですが十分ではないということを痛感しました。
この語学に関して私が取り組んでいることとして、大学のドイツ語授業に加え、個人的に週に2回のSprachen Tandemをしています。これはパートナーとの言語交換を意味し、お互いの学びたい言語、話せる言語が一致することで成立します。私はドイツ人、ウクライナ人の友人としています。ドイツ人のパートナーとはドイツ語と日本語、ウクライナ人のパートナーとは英語と日本語でしています。
言語の上達は勿論ですが、まずは楽しむこと、お互いの文化について知ることを意識しています。今では、毎週のタンデムが習慣になり、有意義な時間を過ごしています。
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カフェでのタンデムの様子
また、日本にいるときよりも、政治や戦争、宗教の話をする機会が多いと感じています。私はそういった話をする際に傍観者に近い状態になってしまったことがありました。
語学力の向上に限らず、世界の歴史や情勢について理解を深めること、しっかりと自分の意見を主張できるようになること、を目標にこれから学業に励みたいと思います。
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鹿児島大学に来ていた留学生の友人と再会
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寮から見えたオーロラ