Servus!
こんにちは。私は2019年3月から2020年2月末までの1年間、ドイツのミュンヘン大学に留学しました。学部の4年の時に留学をしたので、今年度で在学5年目の4年生です。
ミュンヘンでの私の留学体験を、簡単にご紹介していきたいと思います。
ミュンヘン(München)
ミュンヘンは、ベルリン、ハンブルクに次いでドイツでは3番目に大きな都市で、人口140万人近くに達します。ドイツの南に位置し、電車で2時間ほど行けばオーストリアやアルプス山脈の麓まで行くことができます。
路面電車や地下鉄、バスなどの公共交通機関も充実しており、市内の移動に困ることはほとんどありませんでした。しかも大都市なので、ドイツ国内はもちろんドイツ国外へのバスや新幹線、飛行機もミュンヘン発着のものが多くあり、旅行に行く時にはとても便利でした。ミュンヘン・マリエンプラッツの様子。
そして私の留学先であるミュンヘン大学は、ミュンヘンの中心部にあります。ミュンヘン大学は、非常に長い歴史のある大学で、18学部、約4万4千人の学生数を誇る、ドイツ屈指の総合大学です。鹿児島大学法文学部と、ミュンヘン大学の文化学部・日本センターとの交換留学協定が結ばれています。大学の授業では、鹿児島大学でも専攻していた、ドイツ文学の授業を受けていました。しかし、全てドイツ語での授業だったので、正直とてもつらかったです。それでも、事前に配られるレジュメをしっかり予習して行き、授業中は先生の話に集中して分からなかった言葉や内容を寮に帰って調べ、覚えるというのを続けることで、語彙や知識はすごく身に付いたと思います。
また、ミュンヘン大学には日本語学科があり、日本語学科の人たちと日本人留学生との交流会に何度か参加しました。そこで友達になったドイツ人とタンデムパートナーになり、ドイツ語と日本語を教え合うこともしていました。言語交換だけでなく、誕生日パーティーに呼んでくれたり、一緒に買い物をしたり、ドイツの文化に触れる機会をたくさんくれた、タンデムパートナーにはとても感謝しています。ミュンヘン大学のメインホール。この建物内の教室で大学の授業はありました。
週末や休暇
ミュンヘンには、ミュンヘン市内の大学生であれば、誰でも参加できるスポーツサークルがあります。私もそれに登録して、毎週2回バレーボールサークルに参加していました。ほとんどがドイツ人で、留学生はほぼいないという環境でしたが、積極的に声をかけてチームに入れてもらい、一緒にプレーを楽しみました。バレーサークルの様子。
そして、ドイツと言えば、ビール!ですよね。ドイツにはとてもたくさんビールの種類があります。ドイツに来たばかりの頃、スーパーに売ってあるビールを全種類制覇するぞ、と意気込んでいたのですが、全く達成することができませんでした。またリベンジしにドイツに行かなければなりませんね…。
ミュンヘンは、オクトーバーフェストというビール祭りの本場です。私も伝統衣装のディアンドルを着て、オクトーバーフェストに行ってきました。ミュンヘンはビールを1リットルジョッキで飲むのが一般的なので、皆1リットルのビールを持って音楽を歌ったり、踊ったり、酒飲み大会が始まったり…。ドイツ人の本気を見た一日でした。オクトーバーフェスト会場入り口。1リットルのビール。カレー風味のソーセージをおつまみに。
ミュンヘンはヨーロッパの中心部にあるので、ドイツ国外へのアクセスはとても便利でした。実際私も、週末や長期休みに色々な国へ旅行に行きました。イタリア、フランス、スペイン、オーストリア…この一年間で10カ国への旅行をしてきました。行った先の国の美術館を巡ったり、その土地の特産品を食べたり、お酒を飲み比べたり、移動に時間がかからないので、ゆったりとしたスケジュールで旅程を組むことができました。陸路で移動可能なヨーロッパに住んでいたから、こんなにたくさんの国に旅行ができたのだと思います。イタリア・ピサの斜塔フランス・コルマールクロアチア・ドゥブロブニクドイツ・ノイシュヴァンシュタイン城
しかし、旅行をして1つ実感したことがあります。英語の重要さです。ドイツ語は、ドイツを離れればドイツ語話者はほとんどいません。英語を使えば、どの国の人とでもコミュニケーションを取ることができます。もちろん、ドイツで生活をするならある程度のドイツ語力は必要ですが、それと同時に英語の習得も必要不可欠であると感じました。
留学を終えて
私は鹿児島大学に入学した当初、自分が海外に行く、ましてや留学をするなんてこれっぽっちも思っていませんでした。大学2年生の夏、自分のやりたいことが分からなくなり、自暴自棄になりかけていたとき、何となく面白そうだなと思って参加したグロスぺで知り合った、ドイツ人の留学生の「日本に閉じこもってるなんてもったいない、色んな所に行って、色んなものを見て、色んな人に出会わなきゃ。」という言葉で、留学を考えるようになったのです。そこからは急ピッチで留学の準備を始めました。バタバタと準備をして、バタバタと留学が開始し、あっという間に1年間の留学が終わってしまいました。
留学を決意してから今までの約2年半は、私の人生の中で一番濃い2年半だったと思います。留学準備では、留学を決めたのが遅かったこともあり、短期間でドイツ語をどこまで上げられるか、かなり焦っていました。準備不足で始まった留学。初めは心折られる事ばかりで、日本に帰りたいと、何度思ったか分かりません。しかし、ドイツでの生活を楽しもう、と自分の中で切り替えることができてからは、色々なところへ行き、たくさんの人と出会い、様々な経験をしました。また、留学中に自分の目標を見つけることができ、その目標に向かって今再出発しているところです。
自分の大学生活を、そして人生を大きく変えるきっかけは、すぐそこにあるかもしれません。一歩踏み出してみれば、全く違う景色が広がっています。私のこの体験記が、誰かの挑戦の、ひとつのきっかけになれば、嬉しいです。
今回のこの留学に、関わって下さった全ての方々に感謝します。
ここまで読んでくださってありがとうございました!
Tschüss!!