ドイツ・ボン大学

こんにちは。
私は2016年4月から2017年2月までの11ヶ月間ドイツのボン大学哲学部に学部間交換留学していました。学部3年次に留学をし、現在は教育学部音楽専修4年に在籍しています。

ボンについて、留学生活などについて少しの写真とともに書きたいと思います。

ボン大学・ボンについて

ボン大学(正式名称: Rheinische Friedrich-Wilhelms-Universität Bonn)は、ドイツの西部の町ボンにある総合大学です。ボン大学は、世界的にトップレベルと言われている大学であり、多くの著名人を輩出しています。とても規模の大きな大学で学生が約3万人以上、留学生の数も5千人以上います。ボン大学哲学部と鹿児島大学教育学部との学部間で交換協定が結ばれています。

右の写真はボン大学の建物です。校舎の前には広い芝生があり、晴れた日にはレジャーシートを持ってピクニックをしたり休み時間に寝転がって読書をしたりしました。

ボンはかつての西ドイツの首都であったことから、美術館や博物館などの文化施設がとても充実していますし、多くの国際会議なども開かれています。有名なゴシック建築であるケ
ルン大聖堂がある大都市ケルンまで電車で約30分で行くことができますし、ボンが位置するNRW州の州都である経済都市デュッセルドルフ(ヨーロッパ1の日本人街があることでも有名です)まで電車で1時間で行けるなど、近くに大都市があることや、ベルギーやオランダの国境近くに位置していることから近隣諸国へのアクセスもとてもいいことが利点であると思います。ケルン・ボン空港という比較的大きな空港も町からバスで30分ほどで行くことができます。

ボンの隣町ブリュールにある世界遺産に登録されているお城です。

 

 

 

ボンといえばベートーヴェンの生まれた町であることで知られていますが、世界的に有名なグミ・HARIBOの町でもあります^^

留学までの道のり

留学に出発するまでに、大変だったこと・頑張ったことは、留学資金集めとドイツ語の勉強でした。留学資金は、まず留学を
決意した時にいくらぐらい
必要になるかを自分で計算し(家賃や渡航費、生活費、旅行費などを計算しました。)出発1年半前からアルバイトで貯金を始めました。そのおかげで留学中は金銭面では不自由なく、自分の好きなことに挑戦したり、旅行に行ったりすることができたと思います。ドイツ語の勉強も出発の1年半前から学内のドイツ語の先生から留学のための指導を受け始めました。留学をすると地で必ず語学力は伸びると思いますが、やはり出発前に最低限の語学の知識は身につけておくことは大切だと思います。

大学生活について

大学では、主に日本語学科の授業に参加していたので翻訳の授業に参加したり、日本の芸術文化についての授業に参加したりしました。単位取得のためにドイツ人学生の前でプレゼン発表なども行いました。大学が開講するドイツ語コースは週あたりの時間数など私にとっては少なく感じたので、学外においても私立の語学学校に通い、週20時間ほどドイツ語を学びました。

また2学期目には大学の合唱団に所属し週に1度練習に参加したり、2泊3日の合宿に行ったり、学期末には大学の講堂と教会での2度の演奏会に出演しました。

教会での演奏会の様子です。

 

 

学外では、、、

ボンの近くにはルール工業地帯と呼ばれる地域があり、サッカーがとても盛んな地域でもあります!

授業が終わった後や休日などサッカーを見に行ったりする日もありました。
ビール片手に応援歌を歌いながら試合観戦を楽しみました。

右の写真は、ドルトムントvsバイエルン・ミュンヘン!

また、さすがクラシック音楽の本場であるドイツ、各地で演奏会が行われているので(さらにとても料金が安い)、国内外、様々な演奏会や国際コンクールを聴きに行きました。

上の写真は、最も印象に残っている世界最高峰のオーケストラ、ベルリン・フィルハーモニーのニューイヤーイブコンサート(ジルベスターコンサート)の時の写真です。

サッカーや音楽以外でも、いろいろなところへ旅行をしました。ドイツ国内のみならず、ベルギーやオランダ、イタリア、フランス、スペインなどへ旅行をしました。気軽に近隣諸国へ遊びに行けるのはヨーロッパならではだと思います。

交換留学の利点

留学といっても様々な留学方法があると思いますが、交換留学をするメリットについて考えてみました。まずは、大学生の身分で滞在できることです。ボン大学の学生証を持っているおかげで、NRW州は公共交通機関がすべて無料で乗れるため、州の端っこの町まで電車で片道5時間の旅も交通費無料でできちゃいますし、様々な文化施設においても学割価格で入場ができたりします。(中でもフランスのルーブル美術館ではEUの学生証だと無料で入場できたことが印象的です)

また、交換留学ではチューターという留学生1人につき、現地の学生が1人チューターとしてつき、到着直後の手続きや日々のトラブルなど助けてくれるので、とても安心して生活することができました。

またjassoから返済不要の奨学金を月8万(ドイツの場合)もらえることも交換留学ならではの大きな利点だと思います。

 

留学においての事件

留学生活においてトラブルはつきものだと思いますが、私の留学生活においても数多くのトラブルや事件がありました。その中でもドイツ到着直後に起きた寮についてのことを少し話したいと思います。

ドイツは近年、難民流入の問題が話題になっていますが、多民族国家であり様々な国籍を持った人たちが住んでいます。ボン大学の寮はランダムに割り当てられるのですが、私が割り当てられた寮はNRW州でも有名な移民居住地帯のど真ん中にある寮でした。最初に寮に行った時は、ボンの町の中心地とはまったく違う異様な雰囲気に圧倒されました。さらに5人組で1部屋(キッチン・シャワー・トイレを5人で共用)のシェアハウスのような仕組みになっていたのですが、私以外の4人が男だと知った時はとても驚きました。5人それぞれ違う国・違う大陸から来ているため、お互いの常識がまったく違い、共用スペースでの使い方の問題なども本当に数多くのトラブルがありました。しかし、この経験があったからこそ留学ならではの経験もたくさん出来たと思いますし、素敵な観光地を見るだけの旅行とは違ったドイツの世界を見れたことも良かったと思います。

留学生活での事件を語り始めたら止まりません!!!!

最後に

私がドイツへ留学をしたいと思ったのは、大学1年生の夏でした。留学をしたいという気持ちはあっても、実際に留学をするという決断をすることはとても勇気がいり、一人で外国で生活するのが怖いと思ったことも何度もありました。

私のドイツ留学の中で一番重要な出来事であったのは、留学の決断したことだったと思います。

いろいろな葛藤がありながらも、留学の決断をして、宣言し、自ら逃げられない状況を作ったことで、留学を進めるにあたっての困難を乗り越えることができたと思います。

この決断があったからこそ経験できたドイツでの留学は本当にかけがえのない経験でした。楽しいことも辛いこともたくさんのことを経験することが出来ましたし、ドイツでたくさんの友人に出会うことができました。

なので私は、留学を目指している人・何か不安があって迷っている人に「留学の決断をする」という最初の一歩を踏み出して欲しいと思っています。一歩踏み出してみれば意外とどんどん足が進んでいくものです!

 

終わりに、この私の留学体験を読んで、少しでも留学生活を身近に感じ、留学って魅了的だなぁと思ってくれた方がいたら幸いです。

 

Viel Glück und viel Erfolg !!!