伝えよう!鹿大生の留学体験 水産学部 4年 岡本 情
こんにちは、私は2018年4月から2019年3月までトビタテ留学JAPANという留学支援制度を利用してフィリピン、マレーシア、イギリス、オーストラリアの四カ国で研究留学を行いました。所属する研究室の本村先生のご指導のもと、魚類分類学を一年間で学びました。誰も助けてくれない状況に身を置くことで英語力も大きく伸ばすことができました。
アジアの国では魚類相調査を中心に研究を進めました。市場調査やダイビングでの採集、漁師さんの船に同乗させて貰ったりしました。夜明け前に野犬に追われながら魚類市場に向かったり、現地の学生と共に寮で過ごした経験も貴重なものとなりました。現地の国の人たちだけではなく様々な国から集まった学生との暮らしは文化の違いによる驚きの連続でとても楽しかったです。イギリスとオーストラリアでは膨大な標本が貯蔵される博物館で標本調査とインターンシップを行いました。博物館で得られた新知見により、現在は新種論文の記載を進めており、スイスの学会での発表も予定しています。
研究だけでなく、一年間の長旅は私に色んな経験をさせてくれました。たくさんの国の素晴らしい景色に出会いました。日本では考えたことのなかった文化や考え方が世界にはあります。宗教、貧困、差別、人種、ドラック、LGBTQ、歴史などなど日本を飛び出して、自分自身の目で見ないと分からない世界が待っています。どんな形でもいいので是非海外で、できれば長期の留学をみなさんもしてみてください。
最後に…
留学といってもいろんな形があります。上記はそのほんの一部です。アンテナを張り巡らせて自分にベストな形で海外に行ってみて欲しいです。お金を理由に海外生活を諦めないでください。ちなみに私の利用した“トビタテ留学JAPAN“は返済不要の奨学金が支給されます。興味のある方は是非調べてみてください。