アメリカ・ハワイ大学に留学

Aloha nā haumana!

 みなさん、こんにちは。2023年8月からハワイ大学マノア校(UHM)に交換留学をしている、教育学部特別支援教育コース4年の馬見塚優也と申します。ここでは、私の留学準備や実際の生活についてご紹介いたします。

留学を決めた背景について
 私が留学を決意した理由は、米国の特別支援教育について学びたかったからです。私は教育学部に在籍しており、これまで特別支援教育を専門に学んできました。特に、学習障害やそれに関する支援について興味があり、様々な文献や話を見聞きする中で、米国の特別支援教育および学習障害児教育に関する研究や制度が日本はもちろん、世界中に大きな影響を与えていることが分かってきました。そこで、世界の中でもとりわけ先進的な取り組みを行っている米国において、特別支援教育がどのように行われているのか、また、大学では未来の教育者である学生に対してどのように教育しているのかを知りたいと思い米国への留学を決意しました。

留学先について
 ここでは、留学先である米国・ハワイ州やハワイ大学マノア校について簡単にご紹介します。
はじめに、ハワイ州は日本と米国本土の間に位置しており、日本との時差はおおよそ19時間です。Minority-Majority State(マイノリティが多数を占める州)の一つであり、日本人も多いです。特に、ワイキキやアラモアナといったエリアでは日本語が通じることも珍しくありません。一年を通して暖かく過ごしやすい気候ですが、雨季(11月〜4月)には雨の日が続き、肌寒く感じることもあります。

 UHMはハワイ州ホノルルにある州立の大学です。秋学期(8月〜12月)と春学期(1月〜5月)の2学期制で、200以上の研究分野から自分が興味のある授業を受講することができます。多くの授業が1科目3単位なので、1つの授業につき、75分の講義を週2回、もしくは2時間30分の講義を週1回受講することになります。キャンパスは広大で、カフェテリアやフードコートの他に、スポーツジムやスタジアムもあります。

▲実際の授業の様子です!

留学準備について
 留学を決意してから、実際に渡航するまでには以下のような手続きがあります。

①語学要件を満たす
②アプリケーションを行う
③留学ビザ(F-1ビザ)の申請を行う
④住居の申請を行う
⑤航空券の準備する

 これらの手続きを満たすことで、ようやく渡航することが可能になります。ここでは、私が実際に行った手続きの内容を大まかに紹介します。

 はじめに、留学を決意してまず行うことは語学要件を満たすことです。UHMの場合、TOEFL iBT 68、IELTS 6.0以上のスコアを取る必要があります。

 語学要件を満たした後は、大学のアプリケーションを行います。プロセスのほとんどをオンラインで行いますが、いくつかの書類については直接郵送する必要があるため、時間に余裕をもって進めることをお勧めします。

 アプリケーションを終えると、留学を許可する旨のメールとともにI-20やWelcome guideがUHMから直接送られてきます。I-20を受け取ったら、留学ビザの申請を始めます。ビザの申請は全てオンラインで行います。ビザの申請を終えると、留学ビザ付きのパスポートを受け取ることができます。

 ビザの申請と同時に行っておきたいのが、住居の申請です。UHMの学生寮の優先受付は5月上旬で締め切られます。学生寮の定員には限りがあり、ホームページには、「交換留学生の住居の確保を保証することはできません」との記述もあるので、優先受付の間に申請することを強くお勧めします。

▲私が住んでいるキャンパス内の寮(Frear Hall)です!

▲寮の部屋からみえるホノルルの景色です。ダイアモンドヘッドからワイキキまで一望できます!

▲カフェテリアでのご飯の様子です!

 ビザの申請も終わり、入居予定日も確定したら、いよいよ航空券を手配します。

 秋学期からの留学の場合、これらの手続きを大学の前期の授業を受講しながら並行して進めていくことになります。特に、期末試験は、入国の2週間前の時期に行われるため、留学の準備だけではなく、大学の勉強も余裕をもって進めていくことが必要になります。

実際の留学生活について
 入国したばかりの頃は、本当にこの国で一人で生きていけるのだろうかという漠然とした不安に襲われ、早くも帰国したいと思っていました。しかし、自分が置かれている生活環境に慣れ、一人でバスに乗って大学に行ったり、銀行口座を開設したりといったようにできることが増えてくるにつれて自信をもつことができるようになりました。また、学生コミュニティに属して、誰かに頼ったり、また誰かを支えたりすることを通して、「なにも自分一人で戦わなくても良いじゃないか!」と気づくことができました。今では、気心知れた友人に囲まれ、笑いの絶えない日々を過ごしています。

 今後の目標としては、ボランティア活動等を通して地域の一員として積極的に社会参加していきたいと考えています。また、学校訪問や学習支援ボランティア等を通して専門分野の実践的な学びを得ることができるようにしたいです。