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南西丸にて

移住と教育コース(2019)

ウィスコンシン大学ラクロス校(以下UWL)→鹿児島大学(以下KU)

2020年1月14日から21日にかけて、世界展開力強化事業における移住と教育のコースに参加するため、ウィスコンシン大学の学生たちが鹿児島大学にやってきました。

プログラムの概要はいかの通りです:

日付曜日活動内容
1月14日鹿児島到着
鹿児島大学にて歓迎、昼食
大学の構内案内
歓迎会
1月15日鹿児島大学の水産学部附属練習船「南星丸」で竹島へ渡航
竹島到着/竹島小学校の生徒たちによる島内のウォ-キングツアー
アメリカ式のBBQディナー/アフリカ式ドラム”ジャンベ”の演奏
1月16日車での竹島ツアー
フィールドワークとして小学校や中学校の授業見学
お別れ/南星丸に乗り鹿児島へ戻る
1月17日フィールドワーク:三島村の鹿児島事務所を訪問し、大山辰夫村長と面会
名山小学校を訪問
1月18日お寿司作り体験
ホストファミリーに初対面
ホームステイ先に一泊滞在
1月19日ホームステイ先から戻る
1月20日知覧平和記念会館
知覧武家屋敷
焼酎蔵の見学
1月21日最終発表の準備
コイル授業(総論)
最終発表
写真1:歓迎説明会にて、移住と教育のCOILコースの鹿児島大学とウィスコンシン大学の学生たち

鹿児島大学説明会へようこそ

UWLの学生たちとヘザーリンヴィル教授が歓迎され、鹿児島大学グローバルセンター長の畝田谷先生と世界展開力強化事業マネージャーの中谷先生も参加しました。

写真:歓迎兼説明会にて移住と教育のCOILクラスに参加するウィスコンシン大学と鹿児島大学の生徒たち

竹島訪問

竹島は硫黄島と黒島と共に三島村に属す島です。竹島は人口のとても少ない細長い島です。彼らは農業、水産そして季節ごとの観光客によって島での生計を立てています。規模と人口こそ少ないものの島には小学校があり、それこそがUWLの学生たちが竹島を訪れた最大の理由なのです。

UWLとKUの学生、そして先生方が鹿児島大学の水産学部附属練習船“南星丸”に乗船して竹島へ向かいました。竹島港に到着すると、地元の小学校の全生徒と先生方がアフリカ式ドラム“ジャンベ”を演奏して唄いながら、私たちの到着を歓迎してくれていました。

下の画像をクリックすると、竹島の動画をご覧いただけます:

港での歓迎の挨拶を交わした後、生徒たちは少人数のグループに分けられ、竹島小学校の生徒たちによる島内のウォーキングツアーへと連れて行かれました。自然や野生動物、竹島での生活についての情報に併せて、様々な興味深い観光地(聖大明神社、筍工場、竹島の元祖の港など...)を小学生のガイドさんたちが英語で説明してくれました。島のウォーキングツアーの後、鹿児島とウィスコンシン大学の学生と教員たちが集まった竹島小学校のホールでは、アフリカ式ドラムのジャンべの遊び方を是非教えたいと学校の子供たちが準備をして待ってくれていました。UWLとKUの学生たちはその時間を通して子供たちと打ち解けて親密になり、とても良い時間を過ごすことができました。その間、先生と南西丸の乗員たちは本場アメリカンハンバーガーで使われるお肉をメインにしたアメリカ式のBBQの準備に追われていました。ところが食事前には、みんなで伝統的な歌を学ぼうと全生徒で輪になって、ジャンベの授業が行われていました。夕食後、UWLとKUの生徒たちは南星丸に戻り、港に停泊している小さなボートで眠るという初めての体験をしました。

翌朝7:00,竹島小学校の2人の先生がKU/UWLの生徒と教員たちを迎えに来て、島内の一番大きな牛小屋に連れて行ってくれました。ここで私たちは、牛の飼育が竹島の経済活動において重要な役割を担っているということを学びました。次に向かったのは、硫黄島の美しい断崖絶壁を遠くに見渡せる絶景ポイントでした。車での島内観光の後、私たちは竹島小学校に戻り、この学校では授業がどのように行われているかということについて学びました。この学校のほとんどの生徒が竹島生まれではないということを知り、とても興味深かったです。ほとんどが鹿児島市のような大きい街か、熊本のような他県出身なのです。これらの生徒たちは、sea breeze として知られる生徒たちです。クラス数が極めて少ないため、同じクラス内に様々な年齢の生徒が混ざっています。私たちは英語の授業と日本語の授業の様子を見学させてもらいました。将来教師を目指すUWLの彼らにとって、それはとても目を見張るようなものでした。彼らはこのような授業の行われ方を見るのが初めてでした。午前中の授業が終わった後、生徒たちはウィスコンシン大学と鹿児島大学の学生たちとの文化交流の時間があり、彼ら自身についてや彼らの生活、アフリカ式ドラムジャンベと竹島とのつながり、さらに彼らの将来の展望についてのプレゼンテーションを行いました。みんなで英語での質疑応答や意見交換もできて、とても良い時間になりました。

この竹島訪問には、みなさん本当に感動されていました。学校生活への適応や学習能力に何らかの障害を持っていたりする低学年の子たちが直面している教育問題を直に体験することで、コースのCOILの目的をしっかり果たすことができました。ウィスコンシンの学生たちは後に、ジャンベドラムがギニアから島に初めて伝えられてから25年の歴史があることを知りました。三島村の村長は後に、ジャンベは島での教育活動においてとても重要な役割を担っているとウィスコンシンの学生たちに説明しました。ほとんどのsea breeze の生徒たちは学習や社会交流において何らかの問題を抱えているけれど、ジャンベドラムを演奏することで彼らは音楽とリズムを通して「声」で自分を表現することができるようです。

写真2:訓練用船舶「南星丸」
  写真3:みんな無事に南星丸に乗船
写真4:竹島から硫黄島を眺める
写真5:夕方のジャンベドラム演奏
写真:6竹島の生徒たちがウィスコンシンと鹿児島大学の学生たちをお見送り

鹿児島市の三島村オフィスを訪問

竹島への課外活動の後、ウィスコンシン大学の学生たちは鹿児島市の三島村のオフィスを訪れました。そこでは、三島村の大山辰夫村長が彼らを歓迎してくれました。島への移住や海を越えて人々が島に来てくれるための動機づくり、島の学校を開校し続けることの重要性、そしてジャンベのドラムを演奏することが、その学校の「sea-breeze」の生徒たち(三島村の外から来ている生徒たち)にとってどれほどの治療法になっているかという内容を含めた最近の三島村の挑戦など、学生たちと村長での公開討論をし、それは大変有意義な会合となりました。

2020年以降に少なくとも30人以上の「sea-breeze」の生徒を持つという目標のもと、現在では3つの島内の4つの学校で25名の「sea-breeze」の生徒たちが学んでいます。

生徒たちは三島に新たな移住者を呼ぶためには、彼らの働ける場所と彼らが移住してくるための適切な住居が必要であるということを学びました。家畜の放牧・畜産・水産・看護の能力がある人や三島村で新規事業を立ち上げようと考えている人が求められています。今年の4月から、彼らは三島村内の学校の主要科目として地学を教えることになっています。三島は活火山群島の一部でもある為、学校と現場の両方で学ぶことができる唯一の場所となっています。

大山村長はさらに、三島村は小さい島々でできている列島でもあるため、世界中でももっと認知度を高めたいと言います。

写真7:ウィスコンシンの学生たちと中谷純江教授(鹿児島大学)、ヘザーリンヴィル教授そして三島村の大山村長が、お互いに交換し合った贈り物を持って記念撮影

名山小学校(MES)

鹿児島大学とウィスコンシン大学のCOILのクラスは、教育の国際化における影響を見分けること、国際的な視野から見た日本の教育の課題、日米間の移民が直面する教育問題の比較対照、多文化社会を構築する上での教育の役割の分析といったテーマに主に焦点を当てています。

鹿児島市の中心に位置する名山小学校は、周囲の学校に在籍する海外生まれ・海外育ちの子供たちが、クラスメイトに追いつき日本の小学校の授業に参加できるようになるために、集中的に日本語を学ぶサポートをする日本語クラスを開校しました。名山小学校では、計23名の海外育ちの生徒たちが日本語の勉強をしている。13名は小学生で、10名は中学生です。4名の小学生を除いた残りの生徒たち(19名)は、周囲の小学校や中学校から来ています。そのような学校がどのようにして多文化コミュニティに対応しているのかを研究・観察していくには、理想的な場所だと言えるでしょう。

下の画像をクリックすると、名山小学校の見学会の動画をご覧いただけます:

到着後、午前中は説明会があり、鹿児島大学とウィスコンシン大学の学生たちは、2つのグループに分けられました。それぞれのグループは、授業中の日本語のクラスと音楽のクラスを見学して回りました。(以下の写真をご覧ください)

写真8:ウィスコンシン大学と鹿児島大学の生徒たちが、外国育ちの子供たちが日本語の授業を受ける様子を見学する場面
写真9:ウィスコンシン大学と鹿児島大学の生徒たち、そしてヘザー・リンヴィル教授が名山小学校の音楽の授業を見学している

その後お昼休みがあり、校庭の子供たちとふれあいながら自由な時間を過ごしました。校庭にいた生徒みんなが鹿児島大学とウィスコンシン大学の生徒たちを暖かく歓迎してくれました。名山小学校の生徒たちは、アメリカからのお客様と一生懸命英語で会話をしようとしてくれました。UWLとKUの学生たちは子供たちに大人気でした。

写真10:名山小学校の小学生たちと話すAbby Stellmacher

鹿児島大学とウィスコンシン大学の生徒たちは、名山小学校の日本語教師たちと質疑応答を行い、日本語を教える時には外国語は使用しないと言うことに彼らはとても驚かされました。日本語は日本語のみを使って、教えられているのです。先生たちが生徒の母国語を使うことは一切ありません。これは、先生たちが翻訳ツールを使って英語を教えるアメリカでの教え方とは全く異なる方法です。この方法で、みんながより早く日本語を話せるようになるようです。

そして、私たちは名山小学校の校長先生に面会し、鹿児島大学の学生代表と中谷純江教授、ウィスコンシン大学の学生代表とヘザーリンヴィル教授の両方から、お礼の言葉を述べました。

写真11:名山小学校の入り口前でポーズをとる鹿児島大学とウィスコンシン大学のチーム

寿司作りコース

寿司まどかは、鹿児島にあるお寿司のチェーン店です。フレスポ店では、自分で寿司を作る/すし職人になる体験をすることができます。ウィスコンシン大学と鹿児島大学の学生たちは、お寿司の作り方を学ぶ講座に参加し、その後自分たちで作ったお寿司を昼食として食べました。ホームステイのホストファミリーの1人(福崎さん)も指宿市から参加してくれました。

写真12:Kambrie Haas (UWL)
写真13:Lindsey Strzyzewski (UWL) 
写真14:Abby Stellmacher (UWL) 
手作りしたお寿司セットと記念撮影

お寿司を作った後は、7名のウィスコンシン大学の生徒と1名の鹿児島大学の生徒は皆それぞれのホストファミリーのお迎えを待ち、そして日本の家族との一泊ホームステイを体験しました。

ホームステイ

移住と教育のCOILクラスに参加しているウィスコンシン大学の生徒たちに先だって、鹿児島大学の「世界展開力強化事業」の事務所では、ウィスコンシン大学の生徒たちに真の日本の家族との生活体験をさせてあげようとボランティアで彼らを一泊させてくれた方々を会員とする「ホストファミリーバンク」というものを設立しました。

私たちは可能な限り、それぞれの生徒たちを適正にマッチングさせようと努めました。ウィスコンシン大学の生徒たちは、本当の日本の家族の家に滞在することをとても楽しみにしていたし、どんなことをするのか全く想像がつきませんでした。以下にあるのは、ホストファミリーがそれぞれの学生たちのためにとても親切にしてくれた事柄のほんの一部です。

写真15:初めての剣道体験を楽しむUWLの学生たち(Veronica Eilers, Lindsey Strzyzewski,
Emma Hedding)
写真17:アリーとホストファミリーとの一枚
写真18:アリー、霧島神宮にて

ホームステイの感想をいくつか紹介

感想1ホストファミリーとの滞在を通して、着物を着たり、日本の伝統的な踊りを学んだり、神社へお参りしたり、剣道を学んだり、さらには温泉にも入ったり!と、とてもユニークな経験をすることができ、本当に感謝しています。日本へ着たことは絶対に忘れないし、この機会を実現させるために尽力してくれた全ての人々にも心から感謝します。(Lindsey Strzyzewski UWL)

感想2Colm Albaです。私のホストファミリーは浅松一家でした。よしたけサンととしこサンは、とてもとても素敵な方々でした。彼らは信じられないくらい私にとても良くしてくれました。としこサンはとってもお料理が上手で、世界中のすばらしい料理を振る舞ってくれました!よしたけサンはアメリカのポップカルチャーにとてもはまっていたので、スターウォーズの話をいっぱいして、それから一緒にトランスフォーマーも鑑賞しましたが、とてもかっこいい映画でした。全てにおいて、何にも代えがたい素晴らしい時間を過ごすことができました。(Colm Alba – UWL)

感想3私はホストファミリーの体験を一生忘れないし、小説を7冊かけるくらい最高の第2の家族に恵まれました。彼らは私を迎えに来てくれた瞬間から、とても優しく親切に迎え入れてくれました。伝統的な着物を着たり、書道や折り紙をしたり、私の家族とホストファミリーでフェイスタイムをしたり、私が今まで見た中で一番美しい神社を有馬一家と一緒に訪れたりしたことは全て、忘れることのできない体験ばかりで、いつか自分の子供にもこの話をしたいと思ってます。(Ally Gesteland – UWL)

写真19:左から Veronica Eilers, Lindsey Strzyzewski, Emma Hedding
ホストファミリーが用意してくれた着物体験を楽しんだ
写真20: Colm Albaさん、ホストファミリーの母と共に桜島展望台で記念撮影

神風特攻部隊のための知覧平和記念館/知覧武家屋敷/さつま無双焼酎蔵

ウィスコンシン大学と鹿児島大学の生徒たちは、知覧での課外活動に参加しました。

まず始めは、神風特攻部隊のためにつくられた知覧平和記念館(知覧特攻平和会館)へ行きましたが、ここには、第二次世界大戦の最後の瞬間に日本のために戦ってなくなっていった兵士たちの遺品や彼らからの手紙が多数展示されています。

ウィスコンシン大学の生徒たちは、大日本帝国の特攻隊の兵士のうち何人かは今の彼らよりも若くして死んだと言うことを知り、驚いていました。みんなの心にとても響く出来事でした。このような出来事が決して繰り返されないようにするためにも、若き命の犠牲と悲惨な喪失をここに象徴するという意味で、この記念館はとても大切であるという意見にみんな賛同しました。ウィスコンシン大学の生徒であるColm Albaは、歴史教育と社会科学を専攻していて、今後彼が第二次世界大戦の歴史を教えていく上で、役に立ちうる歴史的に重要な情報を見つけることができました。

写真21:平和記念会館の中では撮影禁止だったため、入り口の前で記念撮影。

素晴らしい伝統的な日本の昼食をとった後、彼らは有名な知覧の武家屋敷を散策しに行きました。ほとんどのウィスコンシン大学の生徒にとって初めての海外旅行で、さらに全員が日本に来たことのない学生でした。本物の武家屋敷の中を散策しにこれたことは、彼らにとって全体的にとても印象的なものでした。

ある一人の生徒は、江戸時代から現在に至るまで武家屋敷の家には同じ家系の人々が住んでいるということを知ってびっくりしていました。

写真22:ウィスコンシン大学と鹿児島大学の生徒が、知覧パラダイスレストランにて昼食の「山菜炊き込み定食」を味わっている様子
写真23:ウィスコンシン大学と鹿児島大学の生徒たちは、武家屋敷の中を散策した。
写真24:知覧武家屋敷の中の庭園を鑑賞。
写真25:知覧の麓川にかかる橋の上で集合写真
写真26:鹿児島大学に帰る途中、さつま無双の焼酎工場に立ち寄り、鹿児島の伝統的な焼酎の製造方法について学んだ

COILクラスのまとめと最終発表

移住と教育のコースは、COIL(オンライン共同学習)を使って授業が行われます。鹿児島大学はウィスコンシン大学との協働において、メディアサイト(ビデオ記録と保存)とCANVASコース運営システムの両方を使い、コメントの投稿やディスカッショングループの作成をしました。

鹿児島大学のクラスのメンバーは、コースのためのビデオコンテンツを作成・編集するためにそれぞれiPadを支給されました。

KUとUWLの両大学の先生方は、コースの計画やコーディネイトのためにZOOMミーティングも利用しました。

コースの授業プランは以下の表の通りに計画されました。

オリエンテーション:COILとはなにか?学ぶべきトピックス、授業の成果、要項、ビデオの編集
COILのアイスブレーキング:UWLの紹介ビデオを鑑賞し、CANVAS上でコメントを投稿。それぞれのビデオに関連する返答を考え、家柄や学歴を含めた自己紹介ビデオを用意して自己紹介をする
UWLの学生たちによる紹介ビデオを鑑賞し、教育の背景の違いについて日本語で討論する。そして、ネイティブではない日本の子供たちの増加と、日本における移民間の教育問題について鹿児島大学の講義を聴く。
日本の教育問題:日本の学生たちによるグループ発表(英語と内容の確認)
アメリカの教育課題:鹿児島大学のビデオを見た上での日本の教育における問題についてUWLの学生たちの意見を聞く。アメリカにおける教育の問題を視聴。
アメリカと日本の比較:アメリカと日本の教育問題を比較するためにグループディスカッションを行う。分析に基づいて、UWLの学生とのオンライングループディスカッションのテーマを決める。
アメリカと日本の比較を基に気づいたことについて、英語でのオンライングループディスカッションを行う。
塚田ともみ氏によるスペシャルトーク「鹿児島に住む外国人の支援」
講義:民族/フランス(日本)における宗教的文化とアイデンティティ
10ほりのうちゆえ氏によるスペシャルトーク「鹿児島での技能実習生制度と状況」
11移住と教育における学生プロジェクトの草案作成と、UWLサイドへの英語で(ビデオで)のプレゼンテーション、討論会。
12UWLチームによる国際的な指導計画のプレゼンテーションビデオ。
13UWLの学生たちとの協働ワークショップ
14UWLの学生たちとの協働ワークショップ
15COILのまとめ

COIL授業を促進させるため、鹿児島大学はメディアサイトのサーバを使ってKUとUWLの両学生たちが作ったビデオをアップロードしました。UWLチームはKUのメディアサイトのサーバにアクセスできるようになっています。生徒もしくはグループがビデオを作ると、そのビデオはすぐにメディアサイトのサーバにアップロードされ、リンクがつけられるようになっています。そしてビデオへのリンクはUWLのCANVASのコース運営システムに投稿され、学生がオンデマンドで視聴できるようになっています。KUの学生はUWLの学生のビデオを見て、その感想やフィードバックをそれぞれのビデオの下にあるCANVASディスカッションにコメントを残すことで共有でき、UWLの学生もKUのビデオに対して同様に行えるようになっています。アメリカと日本では時差が異なるため、COILを同期しての授業はできませんでした。

以下は、COILクラス実施におけるフローチャート:

フィールドワークの最後では、グループで活動したKUとUWLの学生たちは、竹島のフィールドワークで学んだことについてまとめをして、竹島小学校と三島村の村長へプレゼントするためのポスターを作成しました。

そこでUWLのグループは、COILの講義やビデオ、また竹島・名山小学校・知覧平和記念館へのフィールドワークから学んだ全てのことをパワーポイントのスライドにまとめて、グループ発表をしました。またUWLの個々の学生たちも、それぞれ個人の教育学習計画の概要、そしてCOILクラスで学んだこととその概要との関連性について発表した。

最後に、COILのコースと移住と教育クラスにおけるKUとUWL間の大学間交換留学についての学生たちの感想をいくつか紹介します。

感想4:今回の旅を実現させてくれた鹿児島大学とウィスコンシン大学ラクロス校の全ての人々に心から感謝します。私にとって一生に一度の経験であり、私の人生において最高に素晴らしい10日間でした。日本で出会った全ての方々がとても歓迎し、親切にしてくれたおかげで、初めての海外旅行を想像していたよりもはるかに安心して過ごすことができました。日本のこと、文化、そして学校のシステムについてたくさんのことを学びました。この旅を実現させてくれた皆さんに改めて感謝すると同時に、またいつか日本と鹿児島へ行ける日がとても待ち遠しいです。(Emma Hedding-UWL

感想5:鹿児島での体験は言葉に表しきれないほど素晴らしかったです。今回の旅と鹿児島大学とのコラボレーションは、新たな友達・経験・場所に溢れた素晴らしいものとなりました。日本文化を学び、鹿児島の人々や学生たちとつながることができて、本当に幸せに思います。活動や研究がとても楽しかったことに加えて、現地の人々が本当に親切に接し、歓迎してくれました。この留学プログラムを通してたくさんの新しい友達ができ、多くのことを学ぶことができました。今回の旅の実現に携わってくれた生徒を始め、先生方や学部の全ての人々に深く感謝します。(Veronica Eilers-UWL)

感想6:正直、鹿児島で学ぶ機会を持てたことは感謝してもしきれません。日本の人々や場所、そして日本で経験したことはとても素晴らしいもので、この恩は一生忘れないでしょう。全てが素晴らしすぎて甲乙つけがたいですが、その中でも私のお気に入りの一つは、竹島に行ったことです。美しい景色に加えて、人々や生徒たち、そして学校までも全てが素晴らしかったです。私にとって初めての海外でしたが、皆さんがとても親切に迎え入れてくれたことでとても助けられました。この旅での思い出は、何事にもかえがたい経験となるでしょう。今回私たちを支援してくれた鹿児島大学と全ての職員の皆様、またこの留学を企画してくれたメンバーの方々に改めて感謝申し上げます。(Kambrie Haas-UWL)

感想7:鹿児島に行き、こんなにも素敵な人々に出会える機会を持てたことに、今でも本当に感謝しています。竹島に行ったり、いろんな学校に行ったり、鹿児島大学を体験したりと、とても素敵な時間を過ごすことができました。道中ではたくさんの素晴らしい人々に出会いました。想像していたよりもはるかに多くのことを学び、本当に楽しい時間を過ごすことができました。このような素敵な経験をさせてくれた皆さんには感謝しても仕切れないですし、またいつか戻ってこれたらいいなと思います。(Abby Stellmacher-UWL)

結論:

教育者の視点から見ると、大学の世界展開力強化事業における移住と教育コースの大学間交流は、KUとUWLのCOILクラス参加者にとって個人的に会って協働できる機会を作ってくれたと思います。COILクラスの全ての科目を達成することに加えて、大学間の文化的交流はほとんどのUWLの学生にとって人生を変えるほどの経験となったでしょう。

また、全ての教育者やサポートスタッフにとっても、価値のある学びの経験となりました。

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